究極の幸福


人はなぜ、自ら幸福になることができないのでしょうか。
なぜ人は、何不自由ない豊かさの中にあっても、
自ら幸福を享受することができないのでしょうか。

数多くの哲学者たちがこれについて明らかにしようとしたし、
数多くの科学者たちも科学的な方法で彼らなりに努力を
傾けてきたけれども、誰ひとりとして明確な解答は
得られませんでした。

時にはフロイトのような人が現れて、人間の精神的な領域から
この問題に取り組みましたが、彼もやはり明らかにはできませんでした。
また多くの聖者たちも自ら得た光をもって人々を救おうとしましたが、
それでも多くの人々を完璧に彼らのような状態にまで導いてやる
ことはできなかったのです。

勿論、皆さん方の中には宗教を信じていらっしゃる方も多いでしょうし、
宗教を通して何らかの心の平安を得られた方もあるだろうと思います。
しかし既存の宗教がもたらす平安さというものも、大部分は不安になった
ときに作用する睡眠薬のような役割はするかもしれないが、本当の意味
での永遠なる平安は与えられずに終わっています。

今や人々の考える文明の中では、人々が作り上げた文明の中では、
そのような幸福を得ることはできないのだという考え方が徐々に
広まりつつあります。人間の限界のように見えるその人間的な
枠から抜け出さない限り、決して究極の平和、究極の幸福は
得られないものだからです。

これからの人類の文明に求められる方向は、まさしくこの究極の幸福
であります。これからは運命的に人類全体がその方向を追求し始めること
になるでしょう。それは、人間が人間の限界を自ら超克していかなければ
ならない当然の帰結としての方向であるからです。


「悟りの瞬間」素空慈著 塩田今日子訳 地湧社





タグ:悟り 超験 幸福
posted by GOLDEN KID at 11:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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