本当の幸福な道


《南泉と趙州》
ある日、南泉が方丈の中に入って戸に中から
鍵をかけてしまった。そして大声で叫んだ。
「誰でも正しい言葉を言えば戸を開けてやる」
すると数百名の弟子たちが一言ずつ叫んだが、
南泉は戸を開けてやらなかった。
その時、趙州が来て、「蒼天」と叫ぶと、
南泉は戸を開けてにっこり笑った。


南泉は自分の部屋に入って戸に鍵をかけました。
それは他でもない、すなわち人々のエゴの表現でありました。

今皆さんの知っている知識の世界、
これはこうだと主張する自分の主観の世界、
それはまさしく自ら戸に内側から鍵をかけて
この世界が全宇宙だと言い張っているのと同じなのです。

皆さんはその場所こそが中味のある、自分にとって利益になる、
心地よい幸福な世界なのだと思っています。
南泉はそれを表現したのです。

お前らは今このように生きている。
それは本当の幸福、本当の世界ではない。
お前らの中で誰でも本当の世界が何で本当の人生が
何かを言うことができたなら、わしが戸を開けて、
そいつを受け入れてやる。
すなわち印可してやるという意味でした。

「悟りの瞬間」より



多くの人は、知識や経験によって縛られて生きています。
ここから抜け出すことができず、鍵を閉めています。

そして、この鍵を閉めているのは、自分自身に他なりません。
まず、この事実を認める必要があります。
自分が正しいと思う世界、正しいと思う道は、
あたかも自分が作った小さな部屋の中で、
そこが全ての世界、全ての人生といっているようなものです。

素空慈先生はおっしゃいます。
「師匠がいなくても良いのだが、師匠がいるときには、
師匠と一つにならなければならない」と。

師匠と一つになるというのは、
まず、自分の愛着のある、自分がこしらえた世界を
横に置かなければなりません。
そうして、師匠の持つ世界の中に飛び込んでいくことで、
本当の幸福、本当の人生を歩み出すことができます。
これが、すなわち「悟り」です。

GOLDEN KID


・真の悟りとは
・超験とは





タグ:悟り 禅問答
posted by GOLDEN KID at 11:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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