菩提がどうして育とうか

今日は、自分の鏡の世界から抜け出して悟りの世界に入った昔の禅師たちの話です。昔、自分なりに得たところがあると自負していた臥輪という僧侶がおりました。彼は、自分が知ったと思う世界について偈を詠みました。

臥輪は技量に長け、百千の思いを一息に断ち切り、
境界に対しても心を動かすことがないゆえに、菩提が日に日に育つ。


臥輪は修行の途中で自ら何かの力を感じました。彼は筆をとり、自分の状態を詩に書いて降りて行きました。彼は自信に満ちており、自分の詩に満ち足りたものを感じていました。

臥輪、すなわち自分は多才多能であり、百千の煩悩が押し寄せてもひと息に断ち切ってしまう。良いことや悪いことに直面しても心が揺らぐことがないから、悟りの世界が私の中ですくすくと育つのだな。

《臥輪と慧能》
この偈を聞いた六祖慧能は舌打ちして、「こいつはまだ悟りが開けていないな。こんな偈を信じて人々が修行を重ねればますます縛られるだけだ。修行している自分自身の中に埋没してしまうだけだ。わしの偈を聞くがよい」

慧能は技量がなく、百千の思いが断えることがなく、
境界に対してもたびたび心を動かすゆえに、菩提がどうして育とうか。


皆さん、この二つはどこが違うのでしょうか。何か痛快な違いが感じられませんか。菩提がどうして育とうか・・・・・。悟りの世界は決して増えたり減ったりすることがありません。永遠の生命の世界には年齢がありません。伸びたり縮んだりするのはゴムひもの世界であって、永遠の生命の世界ではないのです。

臥輪は一生懸命坐禅をしました。百の欲望が湧き起こってくるたびに、違う、違うと断ち切ってしましました。境界に対しても心も動かしませんでした。彼はすべての扉を閉めてしまいました。それで臥輪は一生懸命坐禅をするという噂がたちました。修行熱心な臥輪は多くの賞賛を受けました。しかし臥輪は皆勤賞を受けるに値する模範生ではあったかもしれないが、決してその学校を卒業することができなかったのです。


「悟りの瞬間」素空慈著 塩田今日子訳 地湧社


posted by Only Sir at 21:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

仏陀とは


皆さんは私に仏について質問します。
そして皆さんの描く仏と比べようとします。
仏について聞く必要はありません。それより
あなた自身について聞くようになさい。

皆さんは仏についてよく知っているはずです。
そして皆さんが知っている仏様が仏様だと信じているはずです。
仏はBuddhaを漢字で表したもの―仏陀―です。
では、仏陀とは何か。

仏陀はアフォリアの世界を飛び越えた人を言います。
アフォリアを超えて神の世界に入った者、
そうして神性を得た人をインドでは仏陀と言います。

皆さんは、仏様を知ることはできません。
皆さんの知っている仏様は仏様ではありません。
仏陀の世界を知らない皆さんの心の中に描いた仏様の顔は、
本当の仏様ではありません。

「悟りの瞬間」素空慈著 塩田今日子訳 地湧社


SHOGONGJA CHOKEN CENTER




posted by Only Sir at 17:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

以心伝心


以心伝心という話は有名です。
昔、釈迦が蓮の花を一輪手にとって見せたとき、
迦葉だけがにっこり笑いました。

他の者たちが、「あれは何の意味だろう?」と
そこに意味づけすることだけを考えていたとき、
迦葉はすでに意味を超越して釈迦の意とするところに
到達していたのでした。

迦葉はすべての泥の世界、そのすべての苦痛の世界を
踏み越えて立ち上がりました。彼はにっこり笑いました。

その混沌として苦痛に満ちたカオスを、私はすでに
通り過ぎてきました。もうカオスには翻弄されはしません。
蓮の花に泥水がつかないように、私はもう阿修羅(観念)の
世界に染まりはしません。

釈迦と迦葉は目に見えないラティハンを微笑で
とりかわしていたのでした。それを以心伝心と言います。

他の人たちはまだ泥水の世界を抜け出すことができないでいたので、
一緒に笑うことができませんでした。その笑いに加わることが
できなかったのでした。


「悟りの瞬間」素空慈著 塩田今日子訳 地湧社


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posted by Only Sir at 12:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

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